🎵 SOLARIS SERIES ✨
〜 S-15 〜
『極光の鐘礁』
🎶 第一章:光が鳴る海
空と海の境が溶ける夜、リオンは小さな船で北の海域へ向かった。
そこでは極光が海面に落ち、光の筋が波と一緒に揺れる。
💬 「今日は、音が聞こえるはずだ」
✨ 彼の肩に乗ったピコが、静かに光る。
「極光観測記録、同期済み。『光の鐘礁(ベル・リーフ)』はこの先です」
🎶 第二章:鐘礁の入口
霧の中に、輪のような岩礁が現れた。
礁の中心には空洞があり、そこへ入ると音が反響する。
だが、いまは何も鳴っていない。
💬 「鐘はあるのに、誰も鳴らさない」
リオンは岩礁の縁に触れた。
指先から、かすかな振動が伝わる。
💬 「内部に共鳴体。素材は音に反応する鉱石です」
✨ ピコの声が響くたび、礁の中に微かな光が走った。
🎶 第三章:鳴らされない歌
🎵 リオンは息を吸い、短い旋律を口ずさんだ。
彼が覚えているのは、幼い頃に聞いた子守唄の断片だけだ。
音が礁に触れた瞬間、極光が強く揺れた。
光は輪を描き、鐘の形をした影が海面に浮かぶ。
💬 「……返ってくる」
🎵 彼の歌は、そのままでは戻らなかった。
だが礁は、欠けた部分を別の音で埋め、別の形で響きを返す。
💬 「誰かの歌が混じっている」
リオンは気づく。
ここに残っていたのは、名もない航海者たちの歌の残響だ。
🎹 終章:灯としての音
極光の揺れは、ゆっくりと収まった。
礁は再び静かになり、海は鏡のように凪いだ。
💬 「歌は、誰かの帰り道になるんだ」
リオンはそう呟いた。
鳴らされない鐘は、鳴らされる日を待っている。
✨ ピコが小さく鳴いた。
それは肯定でも否定でもなく、ただ灯のように残る音だった。
🎹 Solaris Series – S-15 🎶
音の旅は続く…