🌊 AQUARIA SERIES 🌊
〜 A-03 〜

『深淵の反響と古代の歌』

🌊 第一章:暗黒の水底
シェル号は下降流に飲み込まれ、水深500mを越えた。
外の水圧計が警告音を鳴らし始める。
「水圧限界まであと100m。大丈夫、シェル号は深度800mまで耐えられるはず」
マリンは冷静に計器を確認しながらつぶやく。
外は完全な暗闇で、サーチライトが照らす範囲だけが唯一の光だった。
🐬 『ピーーーン……(水圧安定、異常音検知)』
ドルが何かを感知した。
静かな深海に響く、低く美しい音。
💬 「何の音?」
『ポポポ……(遠距離音源、生物か機械か不明)』
その音は、まるで歌のように聞こえた。
世界観設定で言及されていた「歌うクジラ」だろうか。
しかし、普通のクジラの鳴き声とは違う。
もっと複雑で、まるで言語のような響きがあった。
🌊 第二章:光る建造物
歌声に導かれるように進むと、暗闇の中に淡い光が見えてきた。
それは自然の光ではない。
人工的な、青白い燐光だった。
💬 「建物? こんな深海に?」
シェル号のライトが照らし出したのは、巨大な石造りの構造物。
表面にはコケや海草が生い茂っているが、明らかに人の手で作られたものだった。
建物の表面に刻まれた文字らしきものが、微かに光っている。
🐬 『クルクル……(古代文字パターン、データベースに該当なし)』
💬 「これが『失われた大陸』の遺跡?」
マリンは青い封筒を取り出した。
すると封筒の燐光が強くなり、建物の文字と同じ色で光る。
💬 「やっぱり関係があるのね」
🌊 第三章:声の主
建物の入り口らしき場所に近づいた時、歌声が突然止まった。
代わりに、水中に響く別の音。
💬 「誰かいるの?」
影の中から現れたのは、巨大な生物の影だった。
しかし、それはクジラではなかった。
シルエットだけでは正体が分からないが、知的な存在であることは間違いない。
その存在は、マリンたちに敵意を向けていない。
むしろ、好奇心を持って観察しているようだった。
🐬 『ピピピ……(生体反応あり、高い知能指数)』
💬 「あの……」
マリンが声をかけようとした時、その存在が「返事」をした。
低く響く音だが、確かに「挨拶」のように聞こえる。
そして、水流の変化で、マリンの手にある青い封筒を指し示すような動作。
💬 「これを知ってるの?」
🌊 第四章:記憶の断片
その生物は、ゆっくりとマリンたちの周りを泳ぎ始めた。
すると不思議なことに、マリンの頭に映像が浮かんだ。
かつてこの場所は、海底ではなかった。
広大な陸地があり、美しい都市が建っていた。
人々が行き交い、空には鳥が飛んでいた。
しかし、何らかの大災害により、すべてが海の底に沈んだ。
その時、多くの住人たちが別の形で生き延びたのだ。
海に適応し、新たな姿となって。
🐬 『ウォォォォ……』
その存在は、かつて人間だったのかもしれない。
💬 「あなたたちが、失われた大陸の……」
映像は消えたが、マリンは理解した。
青い封筒は、この海底遺跡に関連している。
そして、その謎を解く鍵がここにある。
🐚 終章:深まる謎
建物の入り口で、その存在は立ち止まった。
中に入るようにと、マリンたちを誘っている。
💬 「入っても大丈夫?」
『ピロピロ……(構造解析完了、安全と判断)』
しかし、マリンは一度海面に戻ることにした。
あまりに大きな発見だった。
準備を整えてから、本格的な探索を行うべきだろう。
💬 「待っていてくださいね。必ず戻ってきます」
その存在は、理解したように頷いた。
そして再び、美しい歌声を響かせる。
まるで「また会いましょう」と言っているようだった。
シェル号は上昇を開始し、青い封筒は懐の中で温かく光り続けていた。
深淵に隠された真実へ、一歩近づいたのだ。
🐚 Aquaria Series – A-03 🐚
惑星アクエリアの冒険は続く…