🌊 AQUARIA SERIES 🌊
〜 A-01 〜

『青い封筒と始まりの汐』

🌊 第一章:珊瑚礁の朝
ザザァン……。
穏やかな波の音が、珊瑚都市「パール・ポート」の朝を告げる。
💬 「よし、今日の配達ルート確認! 北の浮き島へ3通、西の灯台へ小包1つ」
マリンはゴーグルを調整し、愛機である小型潜水艇「シェル号」のハッチを叩いた。
「調子はどう、ドル?」
🐬 水面から、銀色のイルカ型ユニットが顔を出した。
『クリクリッ!(良好、水圧正常)』
「いい子ね」
マリンは17歳の「海洋郵便屋」。
荒れる海を越え、孤立した島々に人々の想いを届けるのが彼女の仕事だ。
輝く青い海に潜り、シェル号を発進させる。
「行ってきまーす!」
🌊 第二章:漂着物
配達の途中、ドルが急に急旋回した。
『キーーッ!(異常探知)』
「どうしたの?」
マリンはモニターを見た。
海流の裂け目、通称「竜の通り道」の近くに、何かが漂っている。
それは、防水加工された一通の封筒だった。
しかし、普通の手紙ではない。
封筒自体が、深海の水圧に耐える特殊な青い素材で作られており、微かに燐光を放っている。
💬 「きれい……」
マリンはマニピュレーターでそれを回収した。
宛名を確認する。
『宛先:彼方へ』
『差出人:沈黙の都(サイレント・シティ)』
💬 「沈黙の都……? それって、伝説上の深海遺跡じゃない」
マリンは息を呑んだ。
誰も到達したことのない深淵(アビス)の底。
そこから手紙が届くなんて、あり得ない。
🌊 第三章:深淵からの声
その時、封筒が震え、ドルが激しく警告音を鳴らした。
『キキキッ!!(高エネルギー反応!)』
封筒から、声のようなものが響いてきた。
言葉ではない。
クジラの歌にも似た、もっと複雑で切ない旋律。
それを聞いた瞬間、マリンの脳裏に知らない光景がフラッシュバックした。
(見たこともない巨大なビル群、空を飛ぶ鉄の塊、そして……陸地?)
💬 「なに、これ……」
幻影は一瞬で消えた。
しかし、マリンの心臓は早鐘を打っていた。
💬 「ドル、この手紙、ただの漂流物じゃないよ」
マリンは直感した。
これは迷子の手紙だ。
誰かが、どこか遠い場所へ、必死に想いを届けようとしている。
💬 「郵便屋として、放っておけないよね」
マリンはシェル号の進路を変えた。
いつもの配達ルートではない。
深淵の入り口、冒険への航路へ。
🐚 終章:未踏の海へ
空には二つの月が昇り始めていた。
アクエリアの潮流が変わり始めている。
💬 「行こう、ドル。この手紙の持ち主を探しに」
『クリッ!(了解、相棒)』
🐬 シェル号が深く潜行を開始する。
泡の向こうに広がるのは、未知なる冒険の世界。
青い封筒を胸に、少女とイルカの旅が今、静かに幕を開けた。
🐚 Aquaria Series – A-01 🐚
惑星アクエリアの冒険は続く…