【S-08】霧の図書館と無口な司書
kome
🎵 SOLARIS SERIES ✨
〜 S-08 〜
『霧の図書館と無口な司書』
🎶 第一章:乳白色の迷宮
✨ 氷の風鈴に別れを告げ、一行は最も視界の悪い「霧の島(ミスティ・アイル)」に到着した。
ここでは一寸先も見えない。
しかし、ピコが発するソナー音のおかげで、リオンたちは崖から落ちずに済んだ。
ここでは一寸先も見えない。
しかし、ピコが発するソナー音のおかげで、リオンたちは崖から落ちずに済んだ。
✨ 『ピコ! ピコ!』
ピコの音が、ある建物に当たって反響した。
霧の中に現れたのは、巨大なドーム状の建造物。
入り口には古びた看板があり、「大音響図書館」と刻まれている。
ピコの音が、ある建物に当たって反響した。
霧の中に現れたのは、巨大なドーム状の建造物。
入り口には古びた看板があり、「大音響図書館」と刻まれている。
💬 「ここだ」
リオンは頷いた。
かつての音響文明の知識が眠る場所。
調律師にとっては聖地のようなところだ。
リオンは頷いた。
かつての音響文明の知識が眠る場所。
調律師にとっては聖地のようなところだ。
中に入ると、そこは静寂の世界だった。
無限に続く書架。しかし本棚に並んでいるのは紙の本ではない。
クリスタルで作られた「ディスク」だ。
無限に続く書架。しかし本棚に並んでいるのは紙の本ではない。
クリスタルで作られた「ディスク」だ。
🎶 第二章:司書の願い
💬 「いらっしゃいませ」
カウンターの奥から、錆びついた金属音がした。
現れたのは、人型のオートマタだった。
片腕が欠け、レンズアイも片方が割れている。
カウンターの奥から、錆びついた金属音がした。
現れたのは、人型のオートマタだった。
片腕が欠け、レンズアイも片方が割れている。
💬 「私は司書のNo.7。調律師の方ですね?」
オートマタはリオンの音叉を見て言った。
「お願いがあります。ある一冊の本……『始まりの歌』を探してください」
オートマタはリオンの音叉を見て言った。
「お願いがあります。ある一冊の本……『始まりの歌』を探してください」
No.7によると、この図書館の管理システムが暴走し、重要なデータが深層エリアに隔離されてしまったという。
そして、『始まりの歌』がないと、図書館全体の音響データが崩壊してしまうらしい。
そして、『始まりの歌』がないと、図書館全体の音響データが崩壊してしまうらしい。
💬 「深層エリアは『沈黙の回廊』と呼ばれています。音の反響がなく、私のセンサーでは進めないのです」
✨ リオンはピコを見た。
「ピコ、お前の光なら届くか?」
『ピコッ!』
ピコが力強く輝いた。
「ピコ、お前の光なら届くか?」
『ピコッ!』
ピコが力強く輝いた。
🎶 第三章:沈黙の回廊
地下へと続く階段を降りると、そこは異様な空間だった。
足音も、話し声も、すべてが壁に吸い込まれて消える。
音のない世界は、調律師にとって暗闇と同じだ。
足音も、話し声も、すべてが壁に吸い込まれて消える。
音のない世界は、調律師にとって暗闇と同じだ。
✨ 「……」
リオンが何か言っても、自分の耳にすら届かない。
不安に襲われる。
しかし、ピコのオレンジ色の光が、リオンの手を温かく照らしていた。
(音はなくても、意志は伝わる)
リオンはそう感じた。
リオンが何か言っても、自分の耳にすら届かない。
不安に襲われる。
しかし、ピコのオレンジ色の光が、リオンの手を温かく照らしていた。
(音はなくても、意志は伝わる)
リオンはそう感じた。
最深部。
そこに、ひときわ強く光る青いディスクがあった。
リオンが手を伸ばすと、強烈な振動が指を伝った。
これが『始まりの歌』だ。
そこに、ひときわ強く光る青いディスクがあった。
リオンが手を伸ばすと、強烈な振動が指を伝った。
これが『始まりの歌』だ。
リオンはディスクを持ち上げ、No.7の元へ戻った。
🎹 終章:記録された歴史
No.7は震える手(残った方の手)でディスクを受け取り、再生機にセットした。
キィィィン……。
図書館中に、荘厳なパイプオルガンのような音が響き渡る。
それは、ソラリスにかつて文明が築かれた時の、希望に満ちた祝典の曲だった。
キィィィン……。
図書館中に、荘厳なパイプオルガンのような音が響き渡る。
それは、ソラリスにかつて文明が築かれた時の、希望に満ちた祝典の曲だった。
💬 「ああ……思い出しました」
No.7のレンズアイから、オイルの涙がこぼれた。
「私たちは、この美しい星を守るために作られたのですね」
No.7のレンズアイから、オイルの涙がこぼれた。
「私たちは、この美しい星を守るために作られたのですね」
図書館のシステムが再起動し、霧が少し晴れた気がした。
クリスタルの本たちが一斉に輝き始め、まるで合唱しているようだ。
クリスタルの本たちが一斉に輝き始め、まるで合唱しているようだ。
💬 「ありがとう、調律師さん。あなたの旅に幸あれ」
No.7は深くお辞儀をした。
No.7は深くお辞儀をした。
リオンたちは図書館を後にした。
手に入れた古代の音階データが、今後の旅の助けになるだろう。
霧の向こうに、うっすらと次の島のシルエットが見え始めていた。
手に入れた古代の音階データが、今後の旅の助けになるだろう。
霧の向こうに、うっすらと次の島のシルエットが見え始めていた。
🎹 Solaris Series – S-08 🎶
音の旅は続く…