🎵 SOLARIS SERIES ✨
〜 S-03 〜
🎶 第一章:静寂の遺跡
アンドロメダ銀河の辺境、惑星ソラリス。
かつて「天球のオルゴール」と呼ばれたこの星は、今は静寂に包まれていた。
地表を覆うのは、巨大な水晶の樹木群。
風が吹くと、キィーン……という甲高い音が鳴り、わずかに光る。
💬 「……音が、死んでる」
遺跡の瓦礫の中、一人の少年が膝をついていた。
リオン、16歳。
彼の腰には、使い込まれた数本の「音叉」がぶら下がっている。
彼は「調律師」の見習いだった。
目の前には、古代の自動演奏装置(オートマタ)が倒れている。
歯車は錆びつき、コアとなる共鳴石(レゾナンス・ストーン)は砕けていた。
💬 「直せないか……」
リオンが諦めかけた時、瓦礫の下で何かが微かに明滅した。
プッ、プッ、プッ……。
不規則だが、意思を感じるリズム。
🎶 第二章:ピコとの出会い
リオンは瓦礫を退けた。
そこにあったのは、手のひらサイズの浮遊型ユニットだった。
卵のような丸いボディに、小さなレンズが一つ。
💬 「生きているのか?」
リオンは音叉を取り出した。A-442Hz。標準音。
リーン……。
澄んだ音色が遺跡に響く。
✨ その瞬間、ユニットが反応した。
黒かったボディが、淡いオレンジ色に発光する。
『ピ……ピコ……!』
✨ 「ピコ?」
『ピコ!』
ユニットがふわリと宙に浮いた。
それはリオンの周りを嬉しそうに飛び回り、音叉の残響に合わせて、和音(ハーモニー)を奏で始めた。
🎶 第三章:共鳴する魂
✨ 「すごい……お前、増幅器(アンプ)なのか?」
ピコが奏でる和音は、周囲の水晶たちにも伝播した。
共鳴した水晶が、次々と光を放ち始める。
今まで灰色だった森が、紫、青、ピンクの光の奔流に飲み込まれていく。
遺跡全体が、まるで巨大なコンサートホールのように震えだした。
それは、かつてこの星が持っていた「生の輝き」そのものだった。
💬 「僕の音に、応えてくれるのか」
リオンの胸が熱くなった。
今まで、彼の「調律」は孤独な作業だった。
壊れたものを直しても、聞いてくれる人はいない。
でも今は、この小さな相棒がいる。
✨ 『ピコ! ピコ!』
ピコが北の方角を指し示した。
あちらには、かつての王都「シンフォニア」があると言われている。
すべての音の源泉とされた伝説の都。
💬 「行こうって言うのか?」
リオンは立ち上がった。
「いいだろう。この星の、本当の音を探しに」
🎹 終章:旅立ちのプレリュード
✨ リオンとピコは歩き出した。
水晶の森を抜け、浮遊する島々を越えて。
これは、失われた音を取り戻す旅の始まり。
無口な調律師と、おしゃべりな光の精霊が織りなす、新しい銀河の物語。
空には、双子星が二つの太陽となって輝いていた。
ソラリスの調律が、今、静かに始まる。
🎹 Solaris Series – S-03 🎶
音の旅は続く…